実家じまいの相談で意外と多いのが、「不動産や相続の問題」よりも「きょうだい間の意見の違い」への悩みです。
実家じまいの相談で意外と多いのが、「不動産や相続の問題」よりも「きょうだい間の意見の違い」への悩みです。実家をどうするかという話は、単なる不動産の処分の話ではなく、それぞれの思い出や親への気持ちが絡む、感情的になりやすいテーマです。だからこそ、きょうだい間で意見が割れやすくなります。

よくある意見の食い違い
実家じまいで、きょうだい間の意見が割れやすいパターンには次のようなものがあります。
- 実家の近くに住むきょうだいと、遠方に住むきょうだいで、管理の負担感が違う
- 「思い出があるから残したい」きょうだいと「維持費がもったいないから売りたい」きょうだいの対立
- 実家に同居していたきょうだいと、そうでないきょうだいとの間の心情的なズレ
- 介護を担ってきたきょうだいと、そうでないきょうだいとの間で、負担への評価が食い違う
どちらの考え方が間違っているというわけではなく、置かれている状況が違えば、意見が違うのは自然なことです。むしろ「意見が割れること自体は普通のこと」と捉えておくだけでも、話し合いの雰囲気は変わってきます。
話し合いを進めるための工夫
きょうだい間での話し合いをこじらせないためには、次のような工夫が有効です。
- 感情の話と、お金・管理の話を分けて整理する
- 「結論を急がない」ことを最初に共有しておく
- 第三者(専門家)を交えて、客観的な情報をもとに話す
- 話し合いの内容を、簡単にでもメモに残しておく

特に、費用や税金など客観的な数字が分かるだけで、感情的な対立が和らぐケースは少なくありません。第三者を交えることで、「言った・言わない」の水掛け論を避けやすくなるという利点もあります。話し合いの内容を記録しておくことも、後々の行き違いを防ぐうえで役立ちます。
第三者を交えたことで話が進んだ例
あるご家庭では、実家の扱いについてきょうだい3人の意見が長年まとまらず、話し合いのたびに感情的になってしまう状態が続いていました。専門家が同席する形で改めて話し合いの場を設けたところ、それぞれの負担や希望を整理して伝えることができ、「売却して代金を分ける」という結論にスムーズにたどり着けました。
当事者同士だけで話すと、過去の経緯や感情が絡んで話がこじれやすい場面でも、第三者が間に入ることで、事実関係と気持ちの部分を切り分けやすくなります。
よくある質問
Q. きょうだいの一人が話し合いに参加してくれません。どうすればいいですか?
A. 無理に一度で結論を出そうとせず、まずは情報共有だけでも進めておくと良いでしょう。専門家から中立的な立場で連絡することで、参加のハードルが下がる場合もあります。
Q. 話し合いには何人で臨むべきですか?
A. 決まりはありませんが、関係者全員が同じ情報を共有できる場を設けることが大切です。難しい場合は、まず個別に話を聞いたうえで、論点を整理してから全体で話す方法もあります。
せと行政書士事務所ができること
実家じまいの話し合いに、行政書士・FPとして第三者的な立場で同席し、費用や選択肢を整理するお手伝いをします。きょうだい間の話し合いがまとまらず困っている段階でも、ご相談ください。
まとめ
きょうだい間で意見が割れるのは自然なことであり、大切なのはそれを前提に、感情の話とお金・管理の話を分けて整理することです。話し合いが難航する場合は、第三者の専門家を交えることで、客観的な情報をもとに冷静な話し合いがしやすくなります。一人で抱え込まず、早めに周囲や専門家を頼ってください。
このシリーズ「実家じまい」(全18本)の 6 本目です
執筆者:せと行政書士事務所 代表 瀬戸孝之(行政書士・CFP・1級FP技能士・宅地建物取引士・家族信託専門士)
投稿者プロフィール

- 資産トータルアドバイザー
-
せと行政書士事務所、代表。
行政書士、CFP、FP 1級技能士、宅地建物取引士、家族信託専門士、一種外務員を保有。シニア世代の悩みをワンストップで解決する事務所として、FP、不動産売買、終活、相続対策など、トータルサポートを提供している。
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